
大リーグ・厳しい表情の松井秀喜
ア・リーグ東地区首位攻防戦、6回に二塁打を放ちながら後続の打者が続かず、厳しい表情でベンチに引き揚げるヤンキースの松井秀喜。試合はレッドソックスが5ー3で勝ち、首位に並んだ(30日、ボストン)
【MLB】松井秀3安打1打点も、ヤンキースは宿敵との天王山初戦を落とす
2005年10月1日(土) 12時39分 ISM
【マサチューセッツ州ボストン、30日】ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜外野手が、この日から敵地フェンウェイ・パークで始まったボストン・レッドソックスとの3連戦初戦に5番レフトで先発出場。レッドソックス先発のデビッド・ウェルズ投手から初回に先制タイムリーを放つなど4打数3安打、1打点と“猛打賞”の活躍で打率を.302に上げた。だが、試合は先手を取りながらも逆転を許したヤンキースが、最後まで追いつくことができずに3対5で惜敗。今季の成績が94勝66敗となり、ア・リーグ東地区優勝とプレーオフ進出をかけた天王山初戦を落として、レッドソックスに再び同率の首位に並ばれた。
42歳のベテラン左腕で、かつての同僚でもあるウェルズと対したこの日の松井は、初回に1死満塁のチャンスで最初の打席へ登場。初球にウェルズが投じたやや外角寄りの変化球をうまくとらえてセンター前へはじき返し、三塁走者を迎え入れてチームに貴重な先制点をもたらした。松井の今季115打点目となる一打で、ヤンキースは1対0と先手を奪ったが、後続が打ち取られてこの回は1点止まりだった。対するレッドソックスはその裏、ヤンキース先発の王建民投手から1点を挙げて同点に追いつくと、続く2回にもジェイソン・バリテック捕手が22号逆転ソロをたたき込み、試合をひっくり返す。松井は4回の第2打席でもセンター前ヒットを放ち、2打席連続安打を記録するも、ここでも下位打線が凡退して残塁に終わっている。
その後、両チームとも追加点のないまま迎えた6回表、松井が1死一塁の場面でウェルズとこの日3度目の対戦。カーブをうまくとらえてライトオーバーのツーベースを放つも、一塁ランナーのジェイソン・ジアンビー一塁手が三塁でストップ。ランナーニ、三塁とまたもチャンスを作ったヤンキースだったが、ここでも6番のホーヘイ・ポサーダ捕手と7番の指名打者ルーベン・シエラがブレーキとなり、一打勝ち越しのチャンスをつかみながら同点の犠牲フライさえも打つことができない。対照的にレッドソックスはその裏、1死満塁のチャンスから押し出しの四球と犠牲フライなどで貴重な3点を挙げ、ヤンキースの守備の乱れもあってリードを4点に広げた。
2回以降、ウェルズに抑えられていたヤンキースは7回表、1番のデレック・ジーター遊撃手が19号2ランを放って2点差に迫り、反撃を開始する。続く8回には、この試合すでに3安打を放っている松井が打席に入り、「松井封じ」としてマウンドに上がったレッドソックス3番手の変則左腕、マイク・マイヤーズ投手と対戦。ファウルで粘ったものの、最後はカウント2−2からの11球目、緩いカーブにバットが空を切って三振に倒れた。その後もレッドソックス救援陣の巧みな継投により、ヤンキース打線は最終回も得点を奪えずにそのままゲームセット。松井が活躍しながらも、大事な天王山初戦を勝つことができなかった。
ウェルズは速球と変化球のコンビネーションが冴え、7回を6安打、3失点の好投で今季15勝目(7敗)をマーク。8回途中から登板し、無得点に抑えたクローザーのマイク・ティムリン投手が13個目のセーブを挙げた。一方の王は、大舞台で緊張したか、6四球と制球を欠き、6回2/3を投げて4安打、5失点(自責点3)の内容で5敗目(8勝)を喫している。
[ 10月1日 13時50分 更新 ]

大リーグ・松井は3安打1打点
レッドソックスとのア・リーグ東地区首位攻防戦で、6回に二塁打を放つヤンキースの松井秀喜。3安打1打点と活躍したが、試合はレッドソックスが5ー3で勝ち、首位に並んだ(30日、ボストン)
【MLB】残り2試合で同率首位も、松井秀に焦りなし
2005年10月1日(土) 14時47分 ISM
【マサチューセッツ州ボストン、30日】敵地フェンウェイ・パークで行われた宿敵ボストン・レッドソックスとの天王山初戦を落とし、ア・リーグ東地区で首位に並ばれたニューヨーク・ヤンキース。それでも先制タイムリーを含む4打数3安打、1打点と気を吐いた松井秀喜外野手は焦りを見せることなく、第2戦へ向けて気持ちを切り替えていた。
松井は、今季11打数2安打と苦手にしていたレッドソックス先発のデビッド・ウェルズ投手から、この日3安打の“猛打賞”。「いずれも甘いボールだったが、センター方向にいいバッティングができた」と語り、ルーキーだった2003年にチームメイトとしてプレーした左腕との対戦を振り返った。また、決して足の速くないジェイソン・ジアンビー一塁手が、松井の放った初回1死満塁でのセンター前ヒット、6回1死一塁からのライトオーバーの二塁打で生還することができず、松井は打点を損するかたちになったが、それでも「1回は難しかったと思う。万が一、ノーバウンドの送球でこられることもあるし、あれはしょうがない。二塁打も難しかったと思う」と同僚を気遣っていた。
残り2試合で同率首位。この日は痛い敗戦を喫したが「最後まで粘ったが、残念だった。あと1本が出なかった感じ。でも、ウェルズも良かった」と言う松井は「別に今日はしっかりした野球をやったと思うし、多少ミスはあったが、今日はボストンがいい野球をしたという感じ」と冷静にコメント。「いつも言っているように、明日の試合。とにかく明日の試合を全力でやる。ただそれだけ」と静かに闘志を燃やしていた。
なお、この日はクリーブランド・インディアンスが敗れ、ア・リーグのワイルドカード争いはレッドソックスとヤンキースが首位で並び、インディアンスが1ゲーム差で追う展開。ヤンキースは10月1日の第2戦に勝って、インディアンスが敗れれば、最低でもワイルドカードでのプレーオフ出場権を得ることになる。
[ 10月1日 14時47分 更新 ]
松井猛打賞もお膳立て実らず、王緊張!?乱調
2005年10月1日(土) 17時1分 夕刊フジ

【ボストン30日=久保木善浩】ヤンキースは敵地でのレッドソックス戦に臨んだ。松井秀喜外野手は5番レフトで出場し、第1打席、期待に応えて先制タイムリー、第2打席でもセンター前へクリーンヒット。第3打席でも右中間へ二塁打を放ち、3試合ぶりの猛打賞を記録したが、3−5でチームは敗れた。
首位ヤンキースのリードはわずか1ゲームながら、2勝すれば地区優勝、ポストシーズン進出が決まる。今回の17連戦でわずか3敗の安定感と、前夜にサヨナラ勝ちしたRソックスの勢いと、果たしてどちらが上回るのか。
ヤンキースは一回、2つの四球と死球で一死満塁とし、松井の第1打席が回ってきた。マウンド上はかつての同僚、左腕ウェルズ。初球、外角低めに甘く入った87マイルの直球を見逃さずに打ち返すと、打球は中前でバウンドし、三塁走者Aロッドが生還。チーム初安打となる先制タイムリーで、客席を埋め尽くしたRソックスファンの大ブーイングをため息へと変えた。
しかし、一回表はこの1点のみ。逆にその裏、先発の王が一死二塁から主砲オルティスに中前適時打を許してまず同点。さらに二回、先頭の主将バリテックに22号ソロを左中間スタンドに運ばれ、リードを奪われてしまった。レフトの守備位置で打球を見上げた松井も、呆然(ぼうぜん)とするだけ。
だが、その後立ち直った王は、ゴロを打たせる持ち前の投球を取り戻し、中盤は相手先発のウェルズも安定した投球で緊迫した投手戦になった。
ただ、先発の王は六回、2本のヒットと敬遠で満塁にするとニクソンに押し出しの四球。さらにジアンビの送球エラーで1点献上し、オルルドの犠飛を含めこの回に3点を追加された。
ヤンキースは七回、主将ジーターに待望の一発となる19号2ランが飛び出し、2点差に迫った。松井の八回の第4打席は空振りの三振。
試合開始前。両軍の選手たちは場内のフィールド上で普段通り、淡々と練習メニューをこなした。Rソックスからヤンキースへ移籍した左腕エンブリーのもとには、Rソックス選手が次々と訪れて旧交を温めるなど、和やかな空気すら流れた。
トーリ監督は先発の台湾出身、王に期待を寄せながら「とにかくここでは3試合プレーする、ということだけ。王には(昨日の)スモールのような投球をしてほしい。われわれは団結しているし、今の野球には満足している」と、気負いがないことをアピール。
2勝すれば優勝といっても、ヤンキースファンが皆無に等しいフェンウェイ・パークで2つ勝つのは至難の業だ。松井もそのあたりは「ゲーム差はないのと一緒ですね。とりあえず頑張るだけです」と十分に承知している。
昨季はリーグ優勝決定戦で3連勝しながら、よもやの4連敗でワールドシリーズ進出を逃した。松井は「悔しさは忘れちゃいけない。思いだしながらプレーするものではないけれど、悔しさをいい形で出したい」と、打倒Rソックスを心に秘めてきた。Rソックスキラーぶりを存分に発揮するには、この3連戦は最高の場。前夜に21試合ぶりの22号2ランを放った勢いをこの決戦につなげたい。
明暗を分けるのはジーターのバットだろう。勝負強さが身上の主将だが、今季Rソックス戦では打率・215、特にここフェンウェイ・パークでは実に・161という惨状だったが、この日に一発が飛びだし上昇ムード。普段通りの打撃さえできれば、ヤンキースのポストシーズン進出は確実に手の届くところまでやってくる。
ヤンキースは最後の20連戦のうち17戦を消化して14勝3敗と驚異的な強さを見せてきた。一方のRソックスは前夜にサヨナラ勝ちするなど、勢いでは一歩も劣っていない。インディアンスを含めた史上に残るデッドヒート。決戦の後には、どんな結末が待ち受けているのか。
[ 10月1日 17時1分 更新 ]

MLB=ヤンキースとレッドソックスが再び首位タイ、松井秀は猛打賞
9月30日、米大リーグでア・リーグ東地区優勝を争うヤンキースとレッドソックスが直接対決し、ヤンキースが惜敗。写真は初回、タイムリーヒットを放った松井(2005年 ロイター/Jessica Rinaldi)
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